日本のキリスト教の歴史


 日本に初めてキリスト教が伝えられたのは、1549年、カトリック教会、イエズス会のフランシスコ・ザビエルによってでした。当時は戦国時代でしたが、50年間に、信者は45万人に達したと言われています。しかし、やがて国の統一が進むと禁教令が出され、鎖国の時代に入り、多くの信者が殉教の死をとげました。
 次にキリスト教が伝えられたのは、1859年の開国以後、外国の宣教師たちがやって来るようになってからです。19世紀中に、カトリック教会、プロテスタント諸教派、正教会など、伝統的なキリスト教会のほとんどが、日本に伝道して教会を立てました。

 しかし、1890年以後、日本の国は天皇を神聖な元首とし、富国強兵を目指し、思想、教育をも統一管理する方向をたどりました。そして、第二次世界大戦時においては、教会も戦争協力を強いられたのです。

 1945年、日本の敗戦によって、信仰の自由の時代が来ました。北米やヨーロッパから、多くの宣教師たちもやって来ました。日本のキリスト教会は、福音の本質を見つめなおし、国家と教会の関係を悔い改めと共に考え直して再出発したのです。現在でも伝統的な宗教と習俗が家庭生活や公の行事にまで入り込んでいる日本での伝道は困難で、クリスチャンの数は約1%にすぎません。
 今、日本の教会も世界中に宣教師や教育、福祉の分野で活動する人々を送り出すようになってきました。最近は、東南アジア、中近東、南米などから多くの労働者が日本にやって来るようになり、日本の教会の国際的な責任はますます重くなってきています。また、近年、諸教派の違いを認識した上で、互いに理解を深め、学び合い、また神の国のために協力して行こうとする活動も盛んになって来ました。